春の訪れを感じるように赤い果実がスーパーに並び
それを見て、あぁ今年もいちごの季節がやってきたと感じます
手に取った赤い贅沢を存分に味わいたい
そんなあなたに向けて、今回はいちごの保存方法や楽しく食べる方法について紹介します。
目次
美味しいいちごの選び方は?
はじめに、美味しいいちごを選ぶポイントを知ることが重要です。
いちごはとってもデリケートな果物です。軽く触っただけでも傷やつぶれができ、その部分からすぐに傷んでしまいます。品物を選ぶ際は手であれこれ触らず自分自身の眼力を信じて選ぶようにしましょう。
つぶつぶが本来いちごの果実(“痩果”といいます)であり、普段食べている果肉部分は花弁などを支えている花托(花床)という部分が肥大したものです。
いちごのおいしい食べ方や保存方法は?
まずはいちごのおいしい食べ方を下記4ステップで紹介いたします。
- 生食(洗い方、食べ方、保存方法)
- 冷凍
- ジュース
- ジャム
そのまま食べるだけでなく簡単な加工をするだけで、また違った味わいを感じられます。
①生食(そのまま生で食べる)
いちごはヘタを取るだけで食べられるので、新鮮にそのまま食べるのが一番簡単で人気です。
洗い方、食べ方をそれぞれ紹介いたします。
- ヘタを付けたまま、食べる前にボウルなどでさっとすすぐのみ(水をつけすぎると香りやビタミンCなどの栄養成分が溶け出してしまいます。同様に風味や食味を維持するためにヘタは食べる直前までつけておきましょう)
- 表面の水気をきれいな布やキッチンペーパーで優しく拭き取れば味が薄まらず、よりいちご本来の味を楽しめます。
- いちごは先端に向かうほど糖度が上がるのでヘタを取った根元の部分から食べたほうが最後まで甘さを感じやすい食べ方となります。
- 酸味が気になる方はお好みで練乳や生クリームを付けてもおいしくいただけます。
また、食べきれない場合の保存方法はこちらです。
- 水分によって痛みやすいので食べる直前まで洗わず、水気があったら優しく拭き取る
- 容器にキッチンペーパーを敷いてから、いちごをパックから取り出しヘタの部分を下にしてなるべく重ならない・ぶつからないように並べる。
- 冷蔵庫の野菜室に保存
生食の場合は可能な限り早く召し上がりましょう。
②冷凍
- 鮮度を保ったまま長期保存できて、一気に完食する必要がない
- 冷凍により細胞組織が壊れ、ジュースやジャム等の加工がしやすい
洗ってからヘタを取り、そのまま冷凍するだけでもシャーベットのように冷たいデザートとして楽しめます。
冷凍庫に入れるだけで簡単に生食の食感とはまた違う味わいや食べ応えが得られます。保存や加工がしやすいなどのメリットもあります。
③ジュース
- いちごが甘くなかった時に味の調整がしやすい
- 余ったいちごを新鮮なうちに一気に消費できる
- 凍らせてアイスにもできる
水または牛乳をベースにいちごをミキサーで混ぜ、はちみつやガムシロップで味付けすれば簡単においしく飲めるいちごジュース・いちごミルクが作れます。
酸っぱいイチゴの味の調整や余ったいちごを大量消費できるというメリットがあります。
④ジャム
- 容器をきちんと滅菌処理すれば保存が利く
- 味の調整がしやすい
- パンやヨーグルトなど他の食材と組み合わせて味わえる
いちごとお砂糖、レモン果汁(クエン酸)を合わせて煮詰めるだけで簡単にジャムが作れます。
日持ちしやすいため保存しやすく、味の調整や余ったいちごの大量消費もできる点がメリットです。
いちごを楽しむ食べ方
続いていちごを楽しむ食べ方について下記3点紹介いたします。
- いちご狩り
- フルーツカッティング
- デトックスウォーター
イメージのしやすいいちご狩りや、写真映えのしやすいフルーツカッティングやデトックスウォーターについてそれぞれ紹介いたします。
①いちご狩り
収穫を楽しみながら鮮度抜群のいちごを食べられるのでいちご好きならおすすめ。
時間内で食べ放題やいろんな品種を食べ比べできる場所もあるので、贅沢にいちごを堪能できます
農家さんによって栽培時期や品種、予約状況が異なるので事前に訪問先の情報をチェックして予定を立てましょう
②フルーツカッティング
少しだけ手間をかけて、作る過程や完成したものを観ることを楽しめます。
外側から切れ込みを入れてまとめるだけで写真のようないちごのブーケが出来上がり。他にもいちごを薄く切り、ずらして丸く整えるだけで花びらのように飾ることができます。
切る対象が小さいので、包丁の取り扱いには十分注意しましょう。また、切ったいちごは傷みやすいのでお早めにお召し上がりください。
③デトックスウォーター
- 用意するものが少なく数時間漬けるだけなので簡単
- ミネラルウォーターが香り良く飲みやすくなる
- 他の果物や野菜やハーブと組み合わせるだけでいろいろな彩りや味になる
- 容器を変えるだけでもまた違ったおしゃれを楽しめる
ヘタを取ってミネラルウォーターに入れるだけで、簡単におしゃれな飲み物に変身します。
作成して鑑賞し終わったら冷蔵庫に入れておき、数時間後にはきれいなピンク色のミネラルウォーターが出来上がります。
デトックスウォーターにした後のいちごは味が抜けやすいので、ジャムの材料にしたりヨーグルトに入れて味付けしたら美味しく食べられます。
包丁で切ったり、水に漬けたいちごは傷みやすいので、作ったらなるべく早く食べきる・飲み切るようにしましょう
筆者ずいがデトックスウォーターを実際に作ってみたので興味があれば関連記事も参考にしてみてください!
いちごの産地やブランド品種おすすめ
続いていちごの主要な生産地やおすすめの品種・ブランドいちごについて紹介いたします。
いちごの生産地ランキング
都道府県別いちご収穫量 【出典:農林水産省 作物統計調査 令和3年産出荷統計】
いちごの生産地は栃木県、福岡県、熊本県の順に多く、露地栽培だけでなくハウスの高設栽培も行われており、多くの都道府県で生産されています。
ブランド品種紹介
生産地ランキング上位3県のブランド品種や白いちごの品種を以下ピックアップしました。
- 栃木県代表《とちあいか》
- 福岡県代表《あまおう》
- 熊本県代表《ゆうべに》
- 白いちご《淡雪&天使の実&パールホワイト》
それぞれのブランドに特徴があり、一つずつ紹介いたします。
栃木県代表《とちあいか》
- 切断面がハート形になる
- とちおとめよりも比較的実が大きく、かつ酸味が少なくて甘さが際立つ
- 果肉がつまっていて香りも強い
- 病気に強くとちおとめよりも効率良く収穫量を得られる
とちあいかは2019年に初出荷された比較的新しい品種で、とちおとめを超える主力品種となることを期待されている栃木のブランド品種です。
食味が良く収量が得られる等の特徴や、切断面がハート型などの他とは違った特徴もあるおすすめ品種です。
福岡県代表《あまおう》
- 果皮は濃い赤色でつやがある
- 実が大きく、たっぷりとした果肉感
- 甘いだけでなく、甘酸っぱさとのバランスがちょうど良くて濃厚な味わい
あまおうは「あかい、まるい、おおきい、うまい」の頭文字から名付けられた福岡県のブランド品種です。
赤い見た目の良さや濃厚な味わい、果肉感を堪能できます。
熊本県代表《ゆうべに》
- 大きめの円錐形で光沢のある鮮やかな紅色
- みずみずしく果汁たっぷりの食感
- 芳醇な香りとバランスのよい甘味と酸味
ゆうべには実の華やかさと上品さをイメージしつつ、熊本の「熊(ゆう)」と紅色の「紅(べに)」から名付けられた熊本県のブランド品種です。
芳醇な香りや鮮やかな見た目、甘味と酸味のバランスの良さなどの特徴がありおすすめです。
白いちご《淡雪&白うさぎ&天使の実》
- 完熟してもピンク色で、果肉はやや硬め
- 白いちごは甘くないイメージがある中、酸味が少なく程よい甘味を感じます。
- どちらも生産農家が5軒しかない希少品種
- 雪うさぎは一粒平均35gで香りがよく実がしっかりしており、収穫時期が白いちごの中では早め
- 天使の実は一粒平均60g程で桃のような香りとトロピカルな味と甘さ
白いちごは、アントシアニンという赤系統の色素が合成されにくい形質のいちごが、白色(ピンク)を維持したまま完熟したものを言います。
食味は赤いいちごに劣ることが多いですが、その見た目の希少性や栽培管理の難しさから赤いイチゴより金額が高い傾向があり、紅白で見栄えの良い贈答用としても見られます。
いちごに含まれる栄養素は?
いちごにはどんな栄養があるんだろう?
そんなあなたに向けて、いちごに含まれる栄養素について紹介いたします。
- ビタミンC
- 葉酸
- アントシアニン
- カリウム
いちごにはビタミンや赤色の色素成分であるアントシアニン等が含まれており、それぞれの栄養素について解説いたします。
ビタミンC
- コラーゲンの生成に必須
- 鉄分(ヘム鉄,非ヘム鉄)の吸収率を高める
- ストレスや風邪などに対する抵抗力(免疫)を強める
ビタミンCは別名アスコルビン酸という水溶性ビタミンであり、柿・キウイ・いちご等様々な果物に多く含まれている栄養素です。
コラーゲンの生成や鉄分の吸収に関与することに加えて、抗酸化作用を持っており老化の元凶となる活性酸素を撃退することで免疫力を高める効果があります。
葉酸
- 正常な造血作用に必要
- DNA合成や細胞分裂に関与
- 成長や妊娠に関与
葉酸はビタミンB群の一つであり、水溶性のビタミンです。
新陳代謝や細胞分裂が活発な組織で必要な栄養素であり、妊娠中の胎児の生育に不可欠なビタミンです。
アントシアニン
- 免疫力の向上
- 生活習慣病の予防
いちごにはポリフェノールの一種であるアントシアニンが赤色の色素成分として含まれています。
老化の原因になる活性酸素を撃退する抗酸化作用を持っており、免疫力向上の効果があります。
カリウム
- 血圧を下げる
- 筋肉の収縮や神経伝達に関与
- 細胞の浸透圧調整
いちごにはミネラルの一種であるカリウムが多く含まれています。
カリウムにはナトリウムを排出する作用があるため塩分の取りすぎを調節するのに役立ちます。他にも血圧や筋肉収縮、神経伝達など様々な生理作用に関与しています。
【まとめ】新鮮ないちごをおいしく楽しく堪能しよう!
いかがでしたでしょうか?
今回はいちごをおいしく、そして楽しく食べる方法を紹介してきました。
これで旬の一粒一粒を様々な味わい方で堪能できますね 。
この記事が参考になれば嬉しいです!
いちごには惹かれるけど、どうやって食べようかな?