果物店の老舗で有名な千疋屋。千疋屋といっても、千疋屋総本店・京橋千疋屋・銀座千疋屋と3つのブランドがあり、どこが本家?他が支店なの?と疑問に思う方も多いかもしれません。
結論から言えば、本家は千疋屋総本店です。しかし、京橋千疋屋と銀座千疋屋も単なる支店ではなく、それぞれ独立した会社であり老舗ブランドです。
今回は千疋屋3社の関係を整理しながら、目的に応じておすすめの千疋屋の選び方まで解説いたします。
目次
千疋屋の本家はどこ?歴史や関係性について

千疋屋総本店が千疋屋ブランドの本家大元です。どのような創業の流れなのか気になる方に向けて千疋屋の歴史や現在の位置づけを紹介いたします。
千疋屋の歴史や創業の流れ
| 年度 | 歴史 |
|---|---|
| 1834年 (天保5年) | 千疋屋総本店の創業 |
| 1868年 (明治元年) | 果物食堂の誕生 (後のフルーツパーラー) |
| 1881年 (明治14年) | 中橋千疋屋の創業 (1948年に京橋千疋屋に改名) |
| 1894年 (明治27年) | 新橋千疋屋の創業 (1923年に銀座千疋屋へ改名) |
| 2008年 (平成20年) | パティスリー銀座千疋屋 を設立 |
千疋屋総本店・京橋千疋屋・銀座千疋屋の創業の歴史についてそれぞれ解説します。
千疋屋総本店の創業
千疋屋総本店は1834年(天保5年)に葺屋町(現在の日本橋人形町3丁目)で創業。千疋屋の名前の由来は創業者の大島弁蔵氏ゆかりの地である千疋村(現在の埼玉県越谷市)から来ています。
1868年に気軽に西洋風の食事やデザートを楽しめる店として果物食堂を開始しており、後にフルーツパーラー呼ばれる店舗様式をスタートさせています。
- 1834年:千疋屋総本店の創業
- 1867年:日本橋本町(室町)に店舗を移動
- 1971年:現本店ビル新築オープン。(株式会社デーメテール千疋屋を設立)
- 1979年:株式会社千商設立(ワイン、果物の瓶・缶詰の輸入販売開始。)
- 2002年:日本橋本店移転。
- 2005年:日本橋三井タワーに日本橋本店オープン。
- 2013年:新本社ビル竣工。
- 1881年:京橋千疋屋の暖簾分け
- 1894年:銀座千疋屋の暖簾分け
支店のオープン
- 1925年:銀座松屋フルーツパーラー
- 1928年:浅草松屋フルーツパーラー
- 1930年:海上ビル・伊東屋ビルでフルーツパーラー出店(第2次大戦にて焼失)
- 1958年:大手町ビル店(2001年閉店)
- 1959年:新大手町ビル店(1996年閉店)
- 1964年:新宿ステーションビルマイシティ店(1991年閉店)
- 1965年:内幸町飯野ビル店(2007年閉店)
- 1969年:玉川髙島屋店
- 1977年:西武新宿ペペ店(1999年閉店)
- 1978年:池袋サンシャイン60店(1984年1月閉店)
- 1978年:柏髙島屋店
- 1980年:横浜駅東口ポルタ店(2000年閉店)
- 1988年:川崎西武店(2003年閉店)
- 1992年:信濃町ステーションビル店
- 2003年にアトレヴィ信濃町店に改称(2020年閉店)
- 1995年:有楽町西武店(2006年閉店)
- 1996年:新宿髙島屋店
- 1996年:池袋西武店(2024年閉店)
- 2000年:港南台髙島屋店(2020年閉店)
- 2000年:株式会社デーメテール千疋屋舞浜イクスピアリ店
- 2002年:パティスリー千疋屋舞浜イクスピアリ店(初のケーキ専門店)
- 2015年:舞浜イクスピアリ店閉店。
- 2003年:浦和伊勢丹店パティスリー千疋屋
- 2004年:日本橋髙島屋店フルーツパーラー
- 2004年:羽田空港第2旅客ターミナル店
- 2006年:東京駅銘品館店(後のHANAGATAYA東京店)(2025年閉店)
- 2007年:新宿伊勢丹店
- 2008年:タカシマヤフードメゾン新横浜店(2023年閉店)
- 2013年:KITTE丸の内店
- 2014年:銀座三越店&松屋銀座店
- 2015年:横浜髙島屋店
- 2023年:アトレ目黒店
- 2023年:麻布台ヒルズ店
- 2025年:西武池袋店
京橋千疋屋の創業
京橋千疋屋は、千疋屋総本店で番頭として従事していた谷治郎吉氏が1881年に中橋千疋屋(後の京橋千疋屋)を暖簾分けとして創業。
1923年に丸の内ビルディングで丸ビル千疋屋が開業しましたが、1995年に京橋千疋屋に吸収合併されています。
- 1881年:京橋千疋屋を暖簾分けで創業
- 1923年:丸ビル千疋屋開業(1995年に京橋千疋屋に吸収合併)
- 1948年:京橋千疋屋株式会社に組織変更
- 2002年:深川製菓工場を有限会社センビキヤプランニングとし系列会社設立。
- 2002年:京橋本店2Fにレストラン「Biwawa」開設
支店のオープン
- 1953年:東京駅名店街支店(現在は東京駅一番街店に改名)
- 1965年:渋谷区神宮前表参道(原宿)に関連会社フルーツパーラー千疋屋
- 1990年:新宿小田急百貨店別館ハルク店
- 1999年:新宿小田急百貨店(別館ハルクB2F)にフルーツパーラー(2009年閉店)
- 2009年:フルーツ・ケーキショップをリニューアル(現在は閉店)
- 1997年:アトレ恵比寿店
- 1998年:藤沢小田急百貨店(地下食品売り場)にケーキ製造直売店
- 1998年:同館5Fにフルーツパーラー
- 2002年:新宿小田急百貨店本館8Fにフルーツパーラー
- 2008年:同館8Fの店舗を閉鎖し、6Fにリニューアル(2025年閉店)
- 2004年:町田小田急百貨店3Fにフルーツパーラー
- 2005年:ルミネ荻窪店(2015年閉店)
- 2006年:伊勢丹百貨店松戸店(現在は閉店)
- 2006年:ウイング高輪EAST館(2014年閉店)
- 2007年:東武百貨店池袋店6Fにフルーツパーラー
- 2008年:同館B1Fにケーキショップ
- 2007年:浦和パルコ大丸店(2011年閉店)
- 2007年:大丸百貨店東京店B1Fにフルーツ・ケーキショップ
- 2013年:同館3Fにフルーツパーラー
- 2011年:東武百貨店船橋店B1Fにケーキショップ
- 2011年:エキュート品川サウスにケーキショップ
- 2012年:渋谷ヒカリエシンクスにフルーツ・ケーキショップ
- 2013年:東京駅グランスタ店(2026年1月閉店)
- 2013年:小田急相模大野ステーションスクエア店(現在は閉店)
- 2014年:東急百貨店吉祥寺店(現在は閉店)
- 2014年:伊勢丹静岡店(現在は閉店)
銀座千疋屋の創業
同じく千疋屋総本店で番頭として務めた齋藤義政氏が1894年に新橋千疋屋(後の銀座千疋屋)を暖簾わけとして創業。銀座千疋屋は2008年にパティスリー銀座千疋屋を設立しています。
また、株式会社花園万頭や白鳥製パン株式会社がパティスリー銀座千疋屋の子会社となっており、他の千疋屋とは違って和菓子やパン製造の技術を手に入れています。
- 1894年:新橋千疋屋を暖簾分けで創業
- 1923年:銀座千疋屋へ改名
- 1947年:ニュウ銀座千疋屋(銀座五丁目)
- 1961年:銀座千疋屋本店(銀座八丁目)の新築
- 1999年:銀座八丁目本店と銀座五丁目ニュウ銀座千疋屋を統合
- 2003年:銀座千疋屋銀座本店を改装
- 2008年:株式会社パティスリー銀座千疋屋を設立
- 2017年:銀座千疋屋銀座本店を改装
- 2018年:株式会社花園万頭の事業譲受
⇒株式会社パティスリー銀座千疋屋の子会社となる。 - 2022年:白鳥製パン株式会社と資本業務提携
⇒株式会社パティスリー銀座千疋屋の子会社となる。
⇒学校給食パン、冷凍パンの製造技術を取り込み、パン製造事業を構築。
支店のオープン
- 1931年:銀座千疋屋大阪店(現在は閉店)
- 1939年:銀座千疋屋京城店(現在は閉店)
- 1964年:銀座千疋屋新宿店(現在は閉店)
- 1964年:銀座千疋屋フルーツパーラー新宿店(現在は閉店)
- 1979年:銀座千疋屋丸ノ内店(現在は閉店)
- 1983年:銀座千疋屋八王子店(現在は閉店)
- 1989年:銀座千疋屋多摩店(現在は閉店)
- 1991年:銀座千疋屋川口店(現在は閉店)
- 1993年:銀座千疋屋ベーカリー(現在は閉店)
- 2013年:パティスリー銀座千疋屋イオンモール幕張新都心店(現在は閉店)
- 2016年:パティスリー銀座千疋屋築地店
- 2016年:パティスリー銀座千疋屋 エキュート赤羽店
- 2017年:パティスリー銀座千疋屋GINZA SIX 店(現在は閉店)
- 2020年:ニュウスタイル銀座千疋屋六本木ヒルズ店
- 2020年:パティスリー銀座千疋屋東京ギフトパレット店
- 2022年:パティスリー銀座千疋屋×花園万頭シャポー船橋店(現在は閉店)
- 2023年:パティスリー銀座千疋屋銀座三丁目店(現在は閉店)
- 2023年:パティスリー銀座千疋屋京王新宿店(現在は閉店)

銀座千疋屋とパティスリー銀座千疋屋の違いについては関連記事で紹介してます!
現在の位置づけ
- 株式会社千疋屋総本店⇒創業家の系譜
- 株式会社京橋千疋屋⇒暖簾分けして独立
- 株式会社銀座千疋屋⇒暖簾分けして独立
現在、千疋屋総本店は創業家の系譜として、京橋千疋屋と銀座千疋屋は暖簾分けした別の会社として、それぞれ独立した株式会社を経営しています。
また、3社は別の会社ではありますが、同じ千疋屋グループとして協調関係を築いており、定期的に交流会を行い情報交換を行っています。
千疋屋3社の違いを比較

| 項目 | 総本店 | 京橋 | 銀座 |
|---|---|---|---|
| 立ち位置 | 本家 | 暖簾分け | 暖簾分け |
| 高級感 | 非常に高い | 高い | 高い |
| 主力商品 | 果物 そのもの | パーラー スイーツ | 果物& スイーツ |
| 店舗場所 | 関東 | 関東 | 関東 |
| 店舗数 (パーラー) | 15店舗 (6店舗) | 15店舗 (9店舗) | 6店舗 (1店舗) |
| 通販 | あり | あり | 強い |
| おすすめ層 | 本物志向 | スイーツ志向 | 贈答志向 |
千疋屋3社の違いを比較したところ、千疋屋総本店は本家として高級果物の販売に力を入れており本物志向の方におすすめ。
京橋千疋屋は3社の中でフルーツパーラー店舗が一番多く(15店舗のうち9店舗でパーラー有り)、果物を用いたスイーツに力を入れています。
銀座千疋屋は店舗が少ない代わりに通販に力を入れており、果物以外にも焼き菓子やゼリー等のギフト需要を満たしています。
千疋屋3社はなぜ混同されるのか?

実際のところ千疋屋3社は資本関係が無く別会社として経営されているのに、どうして3社は混同されてしまうのか?
ここでは、千疋屋3社が間違われる理由について解説いたします。
ブランド名の「千疋屋」のみが浸透
そもそも千疋屋が3社あることを知らない方も多く、千疋屋というブランド名のみが知れ渡っています。
千疋屋総本店・京橋千疋屋・銀座千疋屋にはすべて千疋屋という名称が含まれているため、自分の知っている千疋屋であると勘違いしてしまいます。
千疋屋3社が全て老舗
京橋千疋屋と銀座千疋屋が暖簾分けした別会社といっても、どちらも100年以上前から創業している老舗です。
創業年度と会社名だけを見て自分の知っている老舗の千疋屋と思う可能性も充分にあります。
百貨店や駅ビルに店舗を構えている
千疋屋3社は髙島屋・大丸・アトレのような百貨店や駅ビルに店舗を構えています。どの店舗も高級志向の売り場なので、店舗の様子を見て間違える可能性は充分にあります。
どこの千疋屋を選べばいい?

- 高級果物などの本物志向⇒千疋屋総本店
- フルーツのスイーツ&デザート志向⇒京橋千疋屋
- 通販やギフト志向⇒銀座千疋屋
高級果物などの本格的なフルーツギフトを実際に自分で購入したい方は千疋屋総本店がおすすめ。フルーツパーラーも果物へのこだわりが強くレベルの高いパフェが食べられます。
パーラーでスイーツタイムを楽しみたい方や駅ビルで手土産をサクッと購入したい方は、パーラー店舗やスイーツ販売店が多い京橋千疋屋が向いています。
インターネットなどの通販や贈答用のフルーツギフトをお求めの方は、通販サイトでも品揃えの多い銀座千疋屋がおすすめ。他の千疋屋では取り扱っていないパンやショコラなども販売しています。

どの店舗も厳選されたフルーツを取り扱っているので、購入する場所や内容で千疋屋を選んでみましょう!
千疋屋のよくある質問

続いて、千疋屋についての疑問やよくある質問について紹介します。
千疋屋のフルーツはなぜ高い?
千疋屋は厳選されたフルーツを取り扱っており、時期の違いによる希少価値や品種の珍しさ、栽培方法の難しさなど様々な要因でフルーツの金額が高くなっています。
また、千疋屋は高級フルーツを販売しているというブランドイメージがあることで、高い金額でも購入されやすく、農家さんが継続して品質の良いフルーツを生産する足掛かりになります。
千疋屋で一番格式が高いのはどこ?
千疋屋総本店は創業年が最も古いという部分で最も格式高いと言えます。しかし、京橋千疋屋と銀座千疋屋も100年以上の老舗であり、他の果物店に比べると充分に格式高い会社です。

老舗の高級フルーツ店についてはこちらの関連記事でまとめてます!
ゼリーはどこが美味しい?
千疋屋3社それぞれがフルーツゼリーを販売しており、果物のくりぬきゼリーや果肉入りゼリー、喉越しの良い飲むフルーツゼリーなど種類によって味わいも様々。
どの千疋屋も果物を最大限生かしたゼリーを実店舗や通販で取り扱っているので、下記関連記事で確認してみてください。
由緒ある千疋屋でフルーツを楽しもう!
今回は千疋屋3社の歴史や違い、混同される理由について解説いたしました。千疋屋は「どこが正解か?」ではなく、「目的に合う場所はどこか?」で選ぶブランドです。
自分がどのようにフルーツを楽しみたいのかを考えて、好みに合った千疋屋を訪れてみてください。

千疋屋3社のフルーツサンドも食べ比べてみたので、参考にしてみてくださいね!

















千疋屋3社が混同される理由も解説します!