高級品・贈答品としてのイメージが強いメロン。
鮮やかな緑やオレンジ色の果肉にはみずみずしく贅沢な味わいを期待できます。
そんなあなたに向けてメロンのおいしい、そして楽しい食べ方を紹介します。
目次
【前提】おいしいメロンの選び方
まず初めに、おいしいメロンの選び方から紹介いたします。
見た目が整っていることはもちろん、香りや色などを見て美味しいメロンを見つけましょう。
メロンの網目は果実肥大に伴って果皮がひび割れた後のかさぶたのような物であり、網目が細かくきれいに浮き出ているものが高級メロンとしての価値が上がります。
【基礎】メロンのおいしい食べ方(食べ頃の目安)
ここでは基本となるメロンのおいしい食べ方を紹介いたします。
- 生食
- ジュース
- 冷凍
そのまま食べるだけでなく、ジュースや冷凍にしてもおいしくいただけます。
生食(そのまま食べる)
- 芳醇な香りがする
- ツルがしおれている
- 果皮が緑色からやや黄白色に変わる
- 果頂部分(花落ち部分)を押すと柔らかさと弾力がある
メロンは収穫後4~7日ほど追熟が必要な果実であり、常温で様子を見ながら食べ頃になるのを待ちます。
花落ち付近や種の周りが甘い部分なので、縦に櫛切りにすることで平等に食べられます
すぐに食べきれない場合のメロンの保存方法を説明します。
- 追熟中は常温で保存
- 完熟果はポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存
- カットしたものは種を取り除きラップに包んで冷蔵庫で保存
メロンは熟成を促すエチレンガスを発生させるため、冷蔵する場合は他の野菜や果物に悪影響が出ないようにポリ袋などで密封して保存しましょう。
ジュース
- 味の調整ができる
- 食べきれない時に簡単に消費できる
ミキサーやジューサーでメロンの果肉を混ぜるだけで簡単にメロンジュースができます。
メロンの果肉を感じながら飲み物として味わえます。
冷凍
- 日持ちしやすい
- シャリシャリの食感や冷たさを感じられて違った楽しみ方ができる
メロンの果肉を一口サイズに切ってから冷凍することで、そのまま食べられるシャーベットとして味わえます。
生の状態よりも日持ちしやすく食感や味わいの変化を楽しめるので、食べきれない時や味を変えたい時におすすめです。
【応用】メロンの楽しい食べ方
続いて、もっとメロンを楽しめる一風変わった食べ方には下記のようなものがあります。
- フルーツポンチ
- 生ハムメロン
くりぬいて器にしたり、有名な生ハムメロンにしてみるとメロンをより楽しめますのでそれぞれ紹介します。
フルーツポンチ
メロンの中身をくりぬいて器として利用できます。
他の果物と合わせて炭酸飲料を注ぎ込めば、贅沢なフルーツポンチの出来上がりです。
生ハムメロン
生ハムメロンはイタリアやスペインのオードブルの一種であり、生のメロンに生ハムを載せるだけのシンプルな料理です。
メロンの甘味を生ハムの塩味が引き立て、かつメロンの青臭さを生ハムが緩和してくれるので普段とはまた違った味わいを楽しめます。
ヨーロッパのメロンと生ハムは日本のものより甘味や塩味の具合が異なるので、本場のものに比べて味や風味のバランスが悪くなる可能性があります。
メロンの産地や品種紹介
続いてメロンの産地や品種について説明します。
メロンの主要産地
都道府県別メロン収穫量 【出典:農林水産省 作物統計調査 令和3年産出荷統計】
メロン全体の主要産地は茨城県や熊本県であり、温室メロンは静岡県や愛知県で主に生産されています。
露地栽培は4~8月頃が旬であり、温室栽培や輸入メロンも含めて周年流通しています。
メロンの品種紹介
メロンでよく知られる品種には以下のようなものがあります。
- マスクメロン
- 夕張メロン
- プリンスメロン
今回はギフトや家庭用で人気な上記3品種について紹介します。
マスクメロン
贈答用でよく目にするマスクメロン(アールスメロン)は静岡県の温室栽培が主流です。その中でも、袋井市を中心とした地域のクラウンメロンというブランドメロンは一樹につき一果のみを育てるという選別された高級ギフトとしておすすめです。
高級な見た目のみではなく、味わいも上品な香りとまろやかな甘さを堪能できます。
夕張メロン
夕張メロンは果肉がオレンジ色で見栄えが良く、柔らかジューシーな味わいを楽しめます。
北海道の地域ブランドとして日本のGI(地理的表示)登録されており、夕張キングの中から厳しい品質基準をクリアしたものだけが夕張メロンとして認められます。
プリンスメロン
プリンスメロンは果皮に網目のないメロン(ノーネット系)として根強い人気があります。
サイズが小さく比較的安価なので家庭用としてメロンの味わいを楽しめます。
【豆知識】メロンのイガイガってなに??
メロンを食べたらイガイガしたけど、どうして?
メロンは成熟過程で苦味成分や刺激物質が生成されるため、口の中でイガイガやピリピリを感じることがあります。
成分 | 特徴 |
---|---|
ククルビタシン | ウリ科特有の苦味成分 未熟果や収穫直後に多い |
ククミシン | 喉のイガイガやピリピリの原因 タンパク質分解酵素であり粘膜を刺激 |
揮発性物質 (アルコール発酵) | ピリピリの原因の一つ 過熟状態で多く生成 |
未熟もしくは過熟な状態のメロンは口内に悪影響を与えやすいので、メロンの香りや硬さをよく観察して、できるだけ適熟の状態で食べるようにしましょう。
メロンに含まれる栄養素は?
メロンにはどんな栄養があるんだろう?
メロンに含まれる栄養素には下記のようなものがあります。
- ビタミンC
- カリウム
- βカロテン(赤肉系)
五大栄養素のビタミンやミネラルなど様々な栄養素があり、それぞれ紹介いたします。
ビタミンC
- コラーゲンの生成に必須
- 鉄分(ヘム鉄,非ヘム鉄)の吸収率を高める
- ストレスや風邪などに対する抵抗力(免疫)を強める
ビタミンCは別名アスコルビン酸という水溶性ビタミンであり、柿・キウイ・柑橘など様々な果物に含まれる栄養素です。
抗酸化作用により老化の元凶となる活性酸素を撃退することで免疫力を高める効果があります。
カリウム
- 細胞の浸透圧調整
- 血圧を下げる
- 筋肉の収縮や神経伝達に関与
カリウムにはナトリウムを排出する作用があり、塩分の取りすぎを調節するのに役立ちます。
他にも筋肉の収縮や神経伝達にも関係しています。
βカロテン
- 生活習慣病の予防
- ビタミンAに変化し正常な視覚、免疫機能に関与
赤肉系メロンのオレンジ色の色素はβカロテンによるものです。βカロテンは機能性成分のカロテノイドであり、生活習慣病の原因物質である活性酸素を抑制する抗酸化作用があります。
また抗酸化作用のみならず、プロビタミンAとして体内でビタミンAに変化し不足分を補うことができます。
まとめ
今回はメロンについての情報を紹介いたしました。
高級フルーツとして名高い、丸い贅沢を存分に味わってみませんか?
この記事が参考になれば嬉しいです!
せっかくのメロンを食べるのなら美味しく味わいたいな