夏に食べたい果物の一つに挙げられるマンゴー
独特の南国の香りと濃厚な甘さが人気なフルーツです。
そんなあなたに向けてマンゴーの切り方や食べ方について紹介いたします。
おいしいマンゴーの選び方
まず初めに、おいしいマンゴーの選び方から紹介します。
- 果皮にハリやツヤがあるもの
- 色づきが良いもの
- ずっしりと重みのあるもの
- 芳醇な香りがするもの
- 傷や斑点の無いもの
国産マンゴーは完熟に近い状態で収穫しているものが多いため、柔らかいものは購入してからすぐに食べることができます。
一方で外国産のマンゴーは輸送する時間を考慮し硬めの状態で収穫されている為、硬いものは軽い弾力の状態になるまで追熟させる必要があります。
黒い斑点が出てきたら鮮度が落ちてる証拠なので早めに召し上がりましょう
マンゴーの切り方
まずはマンゴーを1玉入手した場合の切り方について紹介します。
マンゴーは中心に平たい種が入っているので平たい面を3枚におろすように切ります。
写真の点線のように軸付近から種に沿って包丁を入れると切りやすいです。
3枚におろせたらそれぞれの皮を剥いて様々な切り方を試してみましょう。
この後にマンゴーを楽しめる切り方を2つ紹介いたします。
花咲カット
マンゴーで定番の切り方と言えば花咲カットです。
切り方の難易度は高くないので挑戦してみましょう。
まずはマンゴーを前述のように3枚に切り分けます。
切り分けた片面に、底の皮を切らない程度で格子状に切り目を入れます。
底の皮から果肉を押し上げれば花咲カットの完成です。
あとは花咲カットの飛び出た部分をスプーンですくって食べたり、ぜいたくにかぶりついてもおいしくいただけます。
マンゴーローズ
続いてマンゴーをおしゃれに飾れるマンゴーローズを紹介いたします。
マンゴーを前述のように3枚に切り分けます。
切り分けた片面の皮を剥き、薄切りにします。
切片の短い方から螺旋状に巻いていき、お皿に飾り付ければ完成です。
切り方を様々試してマンゴーを楽しみながら食べましょう。
マンゴーのおいしい食べ方
続いて、マンゴーのおいしい食べ方を紹介いたします。
- 生食(保存方法)
- 冷凍
- ジュース
そのまま食べるだけでなく冷凍やジュースにしてもおいしくいただけますので、それぞれ紹介いたします。
生食
マンゴーはそのまま食べることで南国の香りと濃厚な甘味と酸味のバランスを味わうことができます。
紹介した切り方を試しながら、様々な形の食感を楽しみましょう。
- 未熟の硬いマンゴーの場合は常温で保存。未熟のマンゴーを熟したマンゴーと一緒に包んでおくと熟成を促進します。
- 熟したマンゴーはラップに包んでフルーツキャップなどの緩衝材で守り、冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。
カットしたマンゴーもラップに包んで冷蔵庫で保存し、なるべく早く召し上がりましょう
冷凍
マンゴーをカットしてから冷凍することで、そのまま食べられるシャーベットとして楽しめます。
- 日持ちしやすい
- シャリシャリの食感や冷たさを感じられて違った楽しみ方ができる
- ジュースなどに加工しやすくなる
生の状態よりも日持ちしやすく食感や味わいの変化を楽しめるので、食べきれない時や味を変えて食べたい時におすすめです。
ジュース
マンゴーの果肉をミキサーやジューサーで水と一緒に混ぜるだけで簡単にマンゴージュースが味わえます。
トロトロとした果肉感と濃厚な味わいを楽しめます。
- ガムシロップや蜂蜜などで味の調整ができる
- 余ったマンゴーを消費できる
作ってから時間が経つとドロドロになり飲みにくくなるので、マンゴージュースを作ったら早めに召し上がりましょう。
マンゴーの産地や品種紹介
続いて、マンゴーの産地や品種について紹介いたします。
産地紹介
都道府県別マンゴー生産量【出典:農林水産省 特産果樹生産動態等調査令和2年産】
国産マンゴーは沖縄県と宮崎県が主要産地であり、4~8月頃に流通しています。
一方で輸入のマンゴーはメキシコ、ペルー、タイなどの国から仕入れており産地や品種を変えて通年で流通しています。
品種・ブランド紹介
マンゴーの品種やブランドを紹介いたします。
- 太陽のタマゴ(宮崎県)
- キーツマンゴー(沖縄県)
- 神内マンゴー(北海道)
それぞれの都道府県でブランドや特徴をもったマンゴーを栽培しており、それぞれ紹介いたします。
太陽のタマゴ
完熟マンゴーは、自然落下するまで樹上で完熟したものを事前に設置したネットで収穫したマンゴーであり、名前の通り完熟状態で流通するので購入したら追熟せずにすぐ召し上がることができます。
そして、その完熟マンゴーの中でも特に厳しい選別基準(果皮の色味・糖度・サイズなど)をクリアした宮崎のブランドマンゴーのことを太陽のタマゴといい、高級フルーツとして贈答用におすすめ。
卵型で濃厚な甘味が特徴なアーウィン種という品種で生産されており、みずみずしい果肉とさわやかな甘さを楽しむことができます。
アーウィン種のように果皮が赤く染まるマンゴーをアップルマンゴーとも呼びます。
キーツマンゴー
キーツマンゴーは果皮が緑のまま完熟する品種であり、沖縄県で栽培されています。
アーウィン種のようなアップルマンゴーよりもサイズが大きい傾向があり、繊維質が少なく肉質が柔らかいためおすすめです。
神内マンゴー
南国のイメージのあるマンゴーですが、北海道においても高級ブランドマンゴーが生産されています。
夏場の冷涼な北海道では熟すまでスピードがゆっくりであり、時間をかけて太陽光を浴びさせることできめ細やかなとろける味わいを実現しています。
ハウス栽培で南国さながらの温度管理を行っており、手間のかかったギフトとしておすすめです。
【豆知識】マンゴーでかぶれるのってどうして?
マンゴーを食べると口の周りや手がかぶれてしまうことがあります。
それはウルシ科のマンゴーに含まれるマンゴール(漆に含まれるウルシオールと似た成分)が原因であり、果皮への接触によって皮膚炎を引き起こす可能性があります。
漆でかぶれなどの症状が出やすい方は特に注意しましょう。
マンゴーに含まれる栄養素は?
マンゴーにはどんな栄養があるんだろう?
マンゴーに多く含まれる栄養素は下記のようなものがあります。
- βカロテン(カロテノイド)
- 葉酸(ビタミンB群)
- 食物繊維
機能性成分であるカロテノイドやビタミン、食物繊維には様々な生理作用があり、一つずつ紹介いたします。
βカロテン(カロテノイド)
- 生活習慣病の予防
- ビタミンAに変化し正常な視覚、免疫機能に関与
マンゴーにはβカロテンというファイトケミカルのカロテノイドが含まれています。
カロテノイドはマンゴーのオレンジ色の色素として機能しており、老化や生活習慣病の原因となる活性酸素を抑える抗酸化作用を持っています。
加えて、βカロテンはプロビタミンAとして体内でビタミンAに変化し不足分を補うことができます。
葉酸
- DNA合成や細胞分裂に関与
- 成長や妊娠に関与
- 正常な造血作用に必要
マンゴーにはビタミンB群の一つである葉酸が含まれています。
新陳代謝や細胞分裂が活発な組織で必要な栄養素であり、妊娠中の胎児の生育に不可欠なビタミンです。他にも赤血球の生成にも関与しているため、貧血の予防になります。
食物繊維
- 血糖値の上昇を抑制
- 便秘や下痢の改善に関与
- 大腸がんの予防
マンゴーにも食物繊維は含まれており、腸内環境を整える効果があります。
他にも食物繊維のペクチンは糖質の消化吸収を遅くさせ、血糖値の急な上昇を抑制する作用があります。
まとめ
今回は定番の南国フルーツであるマンゴーを紹介いたしました。
暑い夏の間に濃厚な味わいとトロトロの舌触りを感じてみませんか?
この記事が参考になれば嬉しいです!
自分で買ったはいいけどどうやって食べようかな??