冬の時期、家で温まりながら食べる温州みかん。その温州みかんも様々な地域でいろんな品種が育てられています。
そう思ったあなたに向けて、温州みかんの生産量ランキングを紹介いたします。
目次
温州みかんの都道府県別生産量ランキング
初めに、温州みかんの都道府県別生産量ランキングを発表いたします。
順位 | 都道府県 | 生産量(t) |
---|---|---|
1位 | 和歌山 | 143,900 |
2位 | 愛媛 | 111,100 |
3位 | 静岡 | 99,800 |
4位 | 熊本 | 80,600 |
5位 | 長崎 | 43,600 |
6位 | 佐賀 | 40,400 |
7位 | 愛知 | 21,800 |
8位 | 福岡 | 16,500 |
9位 | 三重 | 16,300 |
10位 | 広島 | 15,600 |
11位 | 神奈川 | 13,100 |
12位 | 鹿児島 | 12,400 |
13位 | 大阪 | 11,500 |
14位 | 大分 | 10,200 |
15位 | 香川 | 9,890 |
16位 | 徳島 | 9,470 |
17位 | 宮崎 | 6,980 |
18位 | 高知 | 6,330 |
19位 | 山口 | 5,220 |
20位 | 千葉 | 986 |
温州みかんの国内全体の生産量は681,600tであり、上位3県のみでシェアの半分以上を生産しています。
栽培地域は九州から関東までがほとんどであり、比較的温暖な地域において温州みかんが生産されています。
主要産地の特徴と温州みかんの品種について
続いて、温州みかんの生産量上位3県とそこで生産されている品種について紹介いたします。
1位 和歌山県(生産量シェア21.1%)
和歌山県の有田地方は有田みかんの産地です!
和歌山県は水はけが良く太陽光の恩恵を受けやすい斜面や石垣での栽培や、平地で畝を作り人工的に水はけを良くするなど、その地形に沿った栽培方法で温州みかん栽培を行っています。
主な品種 | 栽培面積(ha) | 品種分類 |
---|---|---|
宮川早生 | 2219.9 | 早生 |
林温州 | 1202.2 | 普通 |
向山温州 | 1060.1 | 中生 |
興津早生 | 643 | 早生 |
田口早生 | 316 | 早生 |
ゆら早生 | 313.2 | 極早生 |
日南1号 | 288.2 | 極早生 |
上野早生 | 194.5 | 極早生 |
主要品種は宮川早生であり、他にも極早生や早生という収穫時期が比較的早めの品種が多く栽培されています。
また、和歌山オリジナル品種の田口早生やゆら早生も生産されています。
ゆら早生の中でも糖度が12度以上かつ品質検査の基準をクリアしたものは味一ゆら早生というブランドで販売されており、薄いじょうのう膜や甘い味わいがおすすめの温州みかんです。
2位 愛媛県(生産量シェア16.3%)
愛媛県は晴れの日が多く温暖であり潮風からのミネラル分により土壌に栄養分を多く含むため、おいしい温州みかんを作る環境が整っています。
主な品種 | 栽培面積(ha) | 品種分類 |
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宮川早生 | 1,502.6 | 早生 |
南柑20号 | 968.8 | 中生 |
日南1号 | 415.7 | 極早生 |
南柑4号 | 329.7 | 普通 |
興津早生 | 272.7 | 早生 |
愛媛県も温州みかんの主な栽培品種は宮川早生です。
また、愛媛県は温州みかん以外にも柑橘の種類が多く、はれひめ・甘平・紅まどんななどの爽やかな果汁やプリプリの果肉を味わえる柑橘を愛媛オリジナル品種として生産しています。
3位 静岡県(生産量シェア14.6%)
静岡県はその温暖な気候を活かし温州みかんを生産しています。
主な品種 | 栽培面積(ha) | 品種分類 |
---|---|---|
青島温州 | 1,659.70 | 晩生 |
興津早生 | 397.7 | 早生 |
宮川早生 | 290.8 | 早生 |
寿太郎温州 | 230.1 | 晩生 |
杉山温州 | 144.7 | 普通 |
主要品種は静岡県オリジナルの青島温州であり、和歌山県や愛媛県は収穫が早い時期の品種が多い一方で静岡県は比較的収穫時期の遅い晩生系の品種を多く生産しています。
また、同じく静岡生まれの寿太郎温州は12月頃に収穫してから1~2ヶ月程貯蔵庫で保管することで酸味と甘味のバランスが良くなり、その熟成された甘さによって高級みかんとして出荷されます。
産地や品種を意識すると、味や見た目を比較する楽しみも増えるね!
早生や晩生とは?みかんの栽培時期について
そもそも早生や晩生ってどのくらいの時期のこと?
露地栽培の温州みかんは9月頃から翌年2月頃にかけて栽培され、品種ごとの収穫時期に合わせて極早生・早生・中生・晩生と分類されています。(中生や晩生は普通品種とも呼ばれます)
分類 | 時期 | 特徴 |
---|---|---|
極早生 | 9~10月頃 | 果皮は薄く表面は緑~黄色 酸味が強いものが多い |
早生 | 10~11月頃 | 果皮や薄皮が薄い 糖度と酸度のバランス良好でコクのある甘さ |
中生 | 11~12月頃 | 薄皮がやや厚い 甘味が強くなり酸味は抑えめ |
晩生 | 12~2月頃 | 果皮が厚く日持ちしやすい 濃厚な甘味 |
また、ハウス栽培(温室栽培)の温州みかんは夏のお中元にも用いられており、主に佐賀県や愛知県で栽培されています。
温州みかん収穫量/出典:農林水産省/作況調査(果樹)みかん収穫量(令和4年産)
収穫時期ごとに見ると早生品種(極早生&早生)が半数以上を占めており、ハウス栽培の収穫量は全体の約3%のみとなっています。
様々な国産果物の産地ランキング
最後に、様々な国産果物の産地ランキングを紹介します。
果物の種類 | 1位 | 2位 | 3位 |
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いちご | 栃木 | 福岡 | 熊本 |
うめ | 和歌山 | 群馬 | 福井 |
温州みかん | 和歌山 | 愛媛 | 静岡 |
温州みかん (ハウス) | 佐賀 | 愛知 | 大分 |
柿 | 和歌山 | 奈良 | 福岡 |
キウイ | 愛媛 | 福岡 | 和歌山 |
栗 | 茨城 | 熊本 | 愛媛 |
さくらんぼ | 山形 | 北海道 | 山梨 |
すいか | 熊本 | 千葉 | 山形 |
梨(西洋梨) | 山形 | 新潟 | 青森 |
梨(和梨) | 千葉 | 茨城 | 栃木 |
バナナ | 沖縄 | 鹿児島 | 宮崎 |
びわ | 長崎 | 千葉 | 香川 鹿児島 |
ぶどう | 山梨 | 長野 | 岡山 |
メロン | 茨城 | 熊本 | 北海道 |
もも | 山梨 | 福島 | 長野 |
りんご | 青森 | 長野 | 岩手 |
都道府県ごとに生産する果物の量は異なっており、中でも和歌山や山梨は様々な種類の果物を生産しています。
それぞれの果物について解説しているので参考にしてみてください。
温州みかんの産地の違いを楽しもう!
今回は温州みかんの生産地について紹介しました。ハウス栽培や露地栽培でいろんな時期に美味しいみかんが食べられます。
様々な産地・品種の温州みかんで酸味と甘味のバランスを楽しんでくださいね。
この記事が参考になれば嬉しいです!
温州みかんはどこの都道府県で一番生産されているんだろう?