軸にぶら下がった双子の赤い果実を見て
この時期にしか味わえないみずみずしい果肉と甘さを堪能したいと感じます。
そんなあなたに向けておいしいさくらんぼの選び方や楽しい食べ方について紹介します。
目次
おいしいさくらんぼの選び方
はじめに、おいしいさくらんぼの選び方から紹介いたします。
とても傷みやすい果物なので、なるべく新鮮で傷や変色がないものを選びましょう
さくらんぼのおいしい食べ方
ここでは基本となるさくらんぼのおいしい食べ方を紹介いたします。
- 生食(保存方法)
- ジャム
そのまま食べるだけでなく、ジャムにしてもおいしくいただけます。
生食(そのまま食べる)
さくらんぼは収穫直後から味が落ちていく果物なので、新鮮なうちにそのまま食べるのが一番おすすめです。
ボウルなどに水を入れて、柄を付けたままさっとすすぎましょう。水に漬けすぎるとさくらんぼの味が薄まりやすいので注意が必要です。
温度変化や湿度変化に弱いので吸水性のあるキッチンペーパーなどで包み、購入した当日に食べるのであれば冷暗所、翌日になる場合は冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
とても傷みやすい果物なので、生食の場合は可能な限り早く召し上がりましょう。
ジャム
- 日持ちがしやすい
- 酸味の強い果実でも味の調整ができる
さくらんぼの種を取り、お砂糖とレモン果汁(クエン酸)を合わせて煮詰めるだけでジャムが作れます。
さくらんぼの果肉にはペクチンが少なくとろみがつきにくい為、さくらんぼの種をお茶パックなどに入れて一緒に煮込むことで種のペクチンによりとろみがつきやすくなります。
さくらんぼの楽しい食べ方
もっとさくらんぼを楽しめる一風変わった食べ方を紹介します。
- さくらんぼ狩り
- フルーツポンチ
収穫を楽しんだり、フルーツポンチにして見栄え良く楽しめます。
さくらんぼ狩り
収穫を楽しみながら鮮度抜群のさくらんぼを食べられるのでおすすめです。
時間制限の食べ放題やいろんな品種を食べ比べできる農園であれば、贅沢にさくらんぼを堪能できます。
農家さんによって栽培時期や品種、予約状況が異なるので事前に訪問先の情報をチェックして予定を立てましょう
フルーツポンチ
他の果物と合わせて炭酸飲料を注げばさくらんぼの赤色が目立つカラフルなフルーツポンチの出来上がりです。
また、シロップ漬けなどで市販されているフルーツポンチでも甘く味付けされたさくらんぼを楽しめます。
さくらんぼの産地や品種紹介
さくらんぼの産地や品種について紹介いたします。
さくらんぼの主要産地
都道府県別さくらんぼ収穫量【出典:農林水産省作物統計調査 令和4年産出荷統計】
さくらんぼの主要産地は山形県であり全生産量の7割以上を占めています。
さくらんぼの流通時期は4~7月頃であり、収穫のピークは6月頃ですがハウス栽培のものは4月後半頃から高単価のギフトとして出回っています。
品種紹介
さくらんぼには様々な品種があります。
- 佐藤錦
- 紅秀峰
- 月山錦
その中でもギフト向きな上記3品種を紹介いたします。
佐藤錦
さくらんぼの代表品種である佐藤錦は甘味と酸味のバランスが良く、薄い果皮と引き締まった果肉により口の中ではじけて肉厚の食感を味わえます。
知名度が高いので贈答用にされることも多い品種です。
紅秀峰
紅秀峰は佐藤錦を親に持つ品種であり、佐藤錦よりも果実が大粒で日持ちが良い特徴があります。
酸味は抑えめで甘味を感じやすく、果肉が硬めなので大きい粒サイズと相まって食べ応えがあります。
月山錦
月山錦は生産が少なく希少価値の高い贈答品として人気の品種です。
黄色い果皮が特徴的であり、粒サイズが大きく甘さをとても感じられるさくらんぼです。
桜からはさくらんぼは出来ないの?
いつも観ている桜の木からさくらんぼはできないの?
ソメイヨシノのように一般的に私たちが花見でよく目にする桜はほとんどが観賞用の品種であり、受粉をしても食用のさくらんぼのように果肉たっぷりに結実することはありません。
そもそも自家不和合性という性質により、同じ品種の花粉では受粉をしても種子形成や果肉肥大等が起こらずに果実ができないため、ソメイヨシノのみが並ぶ桜並木では果実そのものができないことが多いです。
また、さくらんぼを形成する樹体は桜桃と呼ばれており(さくらんぼ自体も桜桃と呼ばれます)、下記の3種類の桜桃に分類されます。
桜桃 | 特徴 |
---|---|
甘果桜桃 | 生食のさくらんぼは概ねこの分類 主に生食用として栽培される 【別名】西洋実桜,スウィートチェリー |
酸果桜桃 | 酸味の強いさくらんぼが結実 ジャムなどの加工品に使われることが多い 【別名】西洋酸実実桜,サワーチェリー |
中国桜桃 | 暖地桜桃の名前で流通し、暖かい地域でも栽培可能 小粒で真っ赤な果実を豊富に実らせる 【別名】支那実桜 |
生食用のさくらんぼのほとんどは甘果桜桃であり、日本で栽培されている食用品種もほとんどが甘果桜桃のため、私たちは果肉感たっぷりのさくらんぼを味わえています。
さくらんぼに含まれる栄養素は?
さくらんぼにはどんな栄養があるんだろう?
さくらんぼに含まれている栄養素には以下のようなものがあります。
- 葉酸(ビタミンB群)
- アントシアニン
- カリウム
ビタミンや機能性成分などさくらんぼには様々な栄養素が含まれていますので、それぞれ紹介いたします。
葉酸
- 造血作用
- DNA合成や細胞分裂に関与
- 成長や妊娠に関与
さくらんぼにはビタミンB群の葉酸が多く含まれています。
新陳代謝や細胞分裂が活発な組織で必要な栄養素であり、妊娠中の胎児の生育に不可欠なビタミン。他にも赤血球の生成にも関与しており、貧血の予防になります。
アントシアニン
- 免疫力の向上
- 生活習慣病の予防
機能性成分ポリフェノールの一種であるアントシアニンによってさくらんぼの果皮は色付いています。
アントシアニンには抗酸化作用があり、生活習慣病の原因となる活性酸素の生成を抑制します。
カリウム
- 細胞の浸透圧調整
- 血圧を下げる
- 筋肉の収縮や神経伝達に関与
さくらんぼにはミネラルの一種のカリウムが含まれており、ナトリウムを排除する作用があるため塩分の取りすぎを調節するのに役立ちます。
その他にも筋肉の収縮や神経伝達にも関係しています。
【まとめ】さくらんぼの甘さを堪能するのはいかが?
今回は旬のさくらんぼについて紹介しました。
ハリのある新鮮なさくらんぼを選んで、この赤く艶めく果実を日々のご褒美に楽しんでみませんか?
この記事が参考になれば嬉しいです。
今年のさくらんぼもおいしく食べたいな