沖縄県でおなじみのトロピカルフルーツといえばパイナップル・マンゴー・島バナナが有名ですが、ばんしるーという珍しい果物が市場で販売されています。
一般名をグァバ。生食用はめったに見られないですが、加工されたグァバジュースは広く流通しており、様々な小売店で購入できます。
今回はそんなグァバの味わいや生産地について解説いたします。
グァバ(ばんしるー・バンジロウ)とは

グァバ(和名:バンジロウ)は沖縄県でばんしるーと称されているトロピカルフルーツであり、生食・ジュース・ジャムなど沖縄県で親しまれている果物。収穫時期は8月~10月頃です。
ねっとりとした食感の赤肉系とサクサクの白肉系があり、酸味と甘味を味わえるので暑い季節にピッタリです。

今回は赤肉系のグァバを実食します!
グァバの食べ頃(追熟方法)&切り方&味わい

グァバは表面が緑色でゴツゴツの硬い果皮をしており、そのままでは食べにくいフルーツ。常温で数日追熟させて食べ頃を見極める必要があります。
- 新聞紙などで包みポリ袋に入れる
- 直射日光を避け、20~25℃程の常温に置く
- 1日1回状態を確認
気温が高すぎても低すぎても上手く追熟しにくいので、保管場所には注意しましょう。
グァバの食べ頃

- 甘く芳醇な香りが漂う
- 果皮が黄緑~黄色になる
- 表面が程よく柔らかくなり弾力がある
グァバの食べ頃は香り・果皮色・表面の柔らかさから判断し、熟したグァバはすぐに食べるか冷蔵庫の野菜室で保管します。
今回、緑色だったグァバを4日間追熟させましたが、果皮は黄緑色になり南国フルーツ特有の香りが強く出ていました。

追熟4日間だと少し痛んでいる部分ができたので、3日目ぐらいがちょうど良いかもしれません!
グァバの実食(切り方)

グァバは半分にカットしてワタと種を取り除き、食べやすいようにくし切りにカットします。完熟のグァバは果皮ごと食べられますが、果皮を食べると青臭さを感じるので果皮以外を食べるのがおすすめ。
味はほどほどの甘さとほんのりとした酸味、そしてトロっとした食感が特徴です。甘さは強くないですが、暑い地域で食べるのに適しているサッパリとした味わいでした。

種の周りも美味しいので、種付近をスプーンで掬って食べるのもおすすめです!
グァバの生産地&種類

続いて、国産グァバの生産地や収穫量について解説いたします。
順位 | 都道府県 | 収穫量(t) |
---|---|---|
1位 | 沖縄県 | 12.5 |
2位 | 高地県 | 3.0 |
国産のグァバは沖縄県と高知県で栽培されており、そのほとんどが沖縄県で生産されています。沖縄県の中でも恩納村・石垣市・糸満市が主な生産地です。
グァバの種類

グァバは160種類以上あると言われており、卵型・洋梨型などの形やサイズ、果肉の色など多種多様。今回はそのうちの4種類を紹介します。
グァバ(バンジロウ)
色 | 果皮:緑色や黄色など 果肉:赤肉や白肉 |
特徴 | ほのかな甘味や酸味 シャクシャク食感 |
グァバはバンジロウとも呼ばれ、果皮は緑色~黄色、果肉は赤肉と白肉に分かれており、シャクシャクの食感とほのかな甘味や酸味を楽しめます。
ストロベリーグァバ(テリハバンジロウ)

色 | 果皮:赤色 果肉:赤色 |
特徴 | 甘酸っぱい味わい 熟すと甘い香り |
ストロベリーグァバはテリハバンジロウとも呼ばれ、グァバの仲間で紹介される別種です。果皮と果肉が赤く、イチゴのような甘い香りと甘酸っぱさを味わえます。
イエローストロベリーグァバ(キミノバンジロウ)

色 | 果皮:黄色 果肉:黄色 |
特徴 | 程良い甘味と酸味 とろりとした食感 熟すと甘い香り |
イエローストロベリーグァバはキミノバンジロウとも呼ばれ、ストロベリーグァバの変異種。果皮果肉ともに黄色に熟し、とろりとした食感や甘味・酸味を味わえます。
フェイジョア

色 | 果皮:緑色 果肉:クリーム色 |
特徴 | 中心部がゼリー状 熟すと甘い香り |
フェイジョアはパイナップルグァバとも呼ばれ、グァバの仲間として紹介される別種です。中心部がとろりとしたゼリー状であり、熟すとパイナップル・リンゴ・イチゴを思わせる甘い香りが漂います。
国産のフェイジョアは福島県いわき市で主に生産されています。
グァバを食べて南国感を楽しもう!

今回はグァバの食べ方や味わいについて紹介しました。普段食べられないグァバですが、甘い香りと濃厚な甘味はとても味わい深いです。
沖縄に行った時やどこかでグァバを販売しているのを見た時は、ぜひとも食べてみてくださいね。

この記事が参考になれば幸いです!
生食のグァバを入手したので、実際に食べた感想も合わせて紹介します!