イチジクはいたるところで栽培されている果物であり、粒々の甘さをほおばる味わいは格別ですね。時期になるとスーパーでもよく見られる果物として根強い人気があります。
そう思ったあなたに向けて、今回はイチジクの生産量ランキングや産地ごとのイチジク品種を紹介いたします。
目次
イチジクの都道府県別生産量ランキング

初めに、イチジクの都道府県別生産量ランキングを発表いたします。
順位 | 都道府県 | 生産量(t) |
---|---|---|
1位 | 和歌山 | 1843.6 |
2位 | 愛知 | 1697.9 |
3位 | 大阪 | 1273.4 |
4位 | 兵庫 | 1169.9 |
5位 | 福岡 | 849.4 |
6位 | 広島 | 439.0 |
7位 | 奈良 | 427.0 |
8位 | 京都 | 425.4 |
9位 | 香川 | 313.2 |
10位 | 新潟 | 248.4 |
イチジクの国内全体の生産量は10,142.5tであり、上位4県でシェアの半分以上を生産しています。東北から九州まで広い範囲でイチジクは生産されています。
イチジクの主要産地の特徴やイチジク品種について

続いて、イチジクの生産量上位3県とそこで生産されているイチジク品種について紹介いたします。
1位 和歌山県(生産量シェア18.2%)

ハウス無加温栽培 | 7月~9月 |
露地栽培 | 8月~11月 |
和歌山県産のイチジクはハウス栽培と露地栽培によって7月~11月に流通しており、主要産地は紀の川市・和歌山市・岩出市です。
主力品種は桝井ドーフィンであり、大粒で濃い赤紫色の果皮と濃厚な甘味が特徴。他にも蓬莱柿という品種があり、桝井ドーフィンより小さめで黄緑&褐色の果皮と白っぽい果肉が特徴です。
2位 愛知県(生産量シェア16.7%)
ハウス栽培 | 4月~8月 |
露地栽培 | 8月~11月 |
愛知県のイチジクはハウス栽培と露地栽培によって4月~11月頃に流通。主要産地である安城市・豊田市・常滑市などで生産されています。
主な栽培品種は桝井ドーフィンやサマーレッドであり、サマーレッドは夏と秋に収穫できる品種で赤みが強い果肉とさっぱりとした味わいが特徴です。
3位 大阪県(生産量シェア12.6%)

ハウス栽培 | 6月~8月 |
露地栽培 | 8月~11月 |
大阪県ではハウス栽培と露地栽培で6月~11月にイチジクが流通しており、羽曳野市・河南町・藤井寺市などが主要産地です。
大阪県においても豊産性のある桝井ドーフィンが主力品種であり、ビオレソリエスのような黒皮で小ぶりなイチジク品種も生産されています。
イチジクの夏果と秋果の違いは?

イチジクは夏(6~8月頃)と秋(8~10月頃)に収穫期があり、品種によって夏果専用種・秋果専用種・夏秋兼用種と異なります。一般的に流通しているイチジクは秋果です。
夏秋果兼用種 | 枡井ドーフィン ホワイトゼノア ブラウンターキー |
夏果専用種 | ビオレドーフィン サンペドロホワイト |
秋果専用種 | 蓬莱柿 セレスト |
夏果と秋果の違いは果実サイズであり、夏果の方が大きい果実ができやすいです。しかし、夏果の収穫時期は梅雨の時期に重なり、イチジクは雨に弱く腐りやすいため夏果よりも秋果メインで栽培されます。
様々な国産果物の産地ランキング

最後に、様々な国産果物の産地ランキングを紹介します。
果物の種類 | 1位 | 2位 | 3位 |
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いちご | 栃木 | 福岡 | 熊本 |
いちじく | 和歌山 | 愛知 | 大阪 |
うめ | 和歌山 | 群馬 | 山梨 |
温州みかん | 和歌山 | 愛媛 | 静岡 |
温州みかん (ハウス) | 佐賀 | 愛知 | 大分 |
オレンジ | 広島 | 和歌山 | 愛媛 |
柿 | 和歌山 | 奈良 | 福岡 |
キウイ | 愛媛 | 福岡 | 和歌山 |
金柑 | 宮崎 | 鹿児島 | 熊本 |
栗 | 茨城 | 熊本 | 愛媛 |
さくらんぼ | 山形 | 北海道 | 山梨 |
すいか | 熊本 | 千葉 | 山形 |
梨(西洋梨) | 山形 | 新潟 | 青森 |
梨(和梨) | 千葉 | 茨城 | 栃木 |
パッション フルーツ | 鹿児島 | 沖縄 | 東京 |
バナナ | 沖縄 | 鹿児島 | 宮崎 |
パパイヤ | 鹿児島 | 沖縄 | 宮崎 |
びわ | 長崎 | 千葉 | 鹿児島 |
ぶどう | 山梨 | 長野 | 岡山 |
ブルーベリー | 東京 | 長野 | 群馬 |
マンゴー | 沖縄 | 宮崎 | 鹿児島 |
メロン | 茨城 | 熊本 | 北海道 |
もも | 山梨 | 福島 | 長野 |
りんご | 青森 | 長野 | 岩手 |
都道府県ごとに生産する果物の量は異なっており、中でも和歌山や山梨は様々な種類の果物を生産しています。

それぞれの果物について解説しているので参考にしてみてください。
いろんな産地のイチジクを楽しもう!

今回はイチジクの生産地について紹介しました。皮が柔らかくて食べ辛いイメージのあるイチジクですが、その分ほおばった口の中でねっとりとした濃厚な甘さを味わえます。
様々な産地のイチジクで独特な味覚を楽しんでくださいね。

この記事が参考になれば嬉しいです!
イチジクはどこの都道府県で一番生産されているんだろう?